九工大生のメモ帳

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なれる!SE3 失敗しない?提案活動 感想

※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます(一巻の感想はこちら→なれる!SE 2週間で分かる?SE入門 感想 - 九工大生のメモ帳

これもSEの仕事なのでしょうか?

情報

作者:夏海公司

イラスト:Ixy

ざっくりあらすじ

とある企業から出禁をくらった社長・六本木。しかし、その企業が近々大規模発注を控えているという情報を得る。諦めきれない彼は、代打として新卒の桜坂工兵を指名した。

こうして、右も左も分からぬまま提案書の作成に挑む。

立華や梢の力を借りて何とか形にしたものの、競争相手は名だたる業界大手の数々。

はたして工兵に賞賛はあるのか?

感想などなど

一、二巻の間に無理難題とも言える仕事に揉みに揉まれてきました。全てはそんな社員の生命を考えない仕事スケジュールで、どんどん仕事を取ってくる社長のせいでした。

読みながら「うわぁ……」とリアルに引く展開の数々。こんな社長いねぇだろ、と笑いつつ突っ込みながら、実際はいないでくれよと願っています。

今回は所謂社長視点の話といった所でしょう。

スルガシステム株式会社。名前からして大手っぽくない感じがにじみ出ていますが、実際お世辞でも大手とは言えない会社です。そんな企業が今までのような大きな仕事をどうして取って来れたのかと言えば、社長六本木のおかげな訳です。

そう言われてみれば敏腕・凄腕・天才経営者六本木と言えるかも知れません。

 

さて、今回も工兵の活躍っぷりは尋常ではありません。

今までの相手は顧客でした。しかも、味方は(技術に関しては)心強い室見立華。主人公も優秀ではあるのですが、何だかんだで最期に助けてくれるのは頼れる先輩でした。

しかし、今回は室見立華の独壇場という訳にはいきません。互いに提案活動や

売り込み関しては初心者なわけで。

しかも相手は大企業。こちらを見下し、嫌みを言ってくるが、強く言い返せない(はずなんだよなぁ……)。

大企業では仕事を取ってくる専門の人達がいて、彼らはその手のプロ。状況は絶望的。

しかし、そこで工兵の策略が光ります。あと、カモメさん最強。

 

何だかんだで頼れる先輩・室見立華との関係性にも少し進展……? 相変わらずあとがきはブラック全快の今作。安定した面白さです。

狼と香辛料 感想

※ネタバレをしないように書いています。

色あせない名作

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作者:支倉凍砂

イラスト:文倉十

ざっくりあらすじ

行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。彼女は狼の耳と尻尾を有する美しい少女で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。

ホロの巧みな話術に翻弄され、少女が神であるかどうか疑いながらも、共に旅することを了承する。そんな二人に、思いがけない儲け話が舞い込む。

疑いながらもロレンスは話に乗る――

 

感想などなど

ずいぶん前に全巻読み終えていたのですが、冬休みに一気読みして感想書きたい欲が沸き起こりまして、現在PC前に座って感想を書き殴っております。

とりあえず、一巻について語りましょうか。

この巻はホロとロレンスの出会いと旅の始まりの物語です。二人は出会い、共に旅することを約束しながらも、互いの距離は近いという訳ではありません。

ホロが神であることに疑いを持つロレンスとそんな彼を翻弄するホロ。

二人に舞い込む儲け話は、小さいかと思いきや、予想外に大きな物に膨れ上がっていきます。

 

この話は人と神の物語です。ホロは人の何倍もの寿命を生き、豊穣を司ってきました。しかし、人は、それを知っているのか。

祭りを開いて彼女の祭り上げる。その意味とは何なのか。

 

最終巻を読み終わった後読むとまた感慨深いものがありました。言わずもがな名作で、長年語り継がれるだけはある作品です。

りゅうおうのおしごと!4 感想

※ネタバレをしないように書いています。

※今までのネタバレを含みます(一巻の感想はこちら→りゅうおうのおしごと! 感想 - 九工大生のメモ帳

女の戦いが始まる

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作者:白鳥士郎

イラスト:しらび

ざっくりあらすじ

夏休み。八一とあい達は最大の女流棋聖戦『マイナビ女子オープン将棋トーナメント』に参加するために東京に向かっていた。プロやアマチュア強豪までひしめくその大会を、弟子二人はその圧倒的才能を振りかざし、トーナメントを駆け上がっていく。

 

 一方その頃。師匠はというと……

 弟子に隠れて美人女流棋士とイチャイチャ

 

 別の日には……

 空銀子と手つなぎデート……!?

 

 各地で女達の熱いバトルの火蓋が切って落とされる!

 

感想などなど

久しぶりの更新となってしまいました。読み溜めはバッチリなので今日から更新頑張っていきます。と、自分語りはこれくらいにして……

前巻の桂香さんの決意の表れ。最期の笑顔に惚れた人もいるでしょう。個人的に一番好きなキャラになりました。

今回4巻で自分が注目したいキャラは空銀子です。

ヒロインとしてのルックスは最強であるはずなのに、何処か一歩踏み込むことがなくて、いつ踏み込んでくれるのだろうと思っていたら、ようやく進展です。

今までもデレてはいたのですが、八一は全く意に介さず、弟子達のことで手一杯だった八一が銀子に手を差し伸べます。そして、ほんの少し二人が思い出を語り合ったり。

 

そんな中。ヒロイン(?)が追加されます。いえ、(?)は要りませんね。がっつりヒロインです。

ただちょっと特殊なだけです。いえ、ちょっとじゃありませんね。かなり特殊な変態です。

そんな新ヒロインとあいの正妻対決……? とにかく、熱い女の対決が八一を中心に巻き起こっていきます。

 

桂香さんはいつもより少し厳しい表情。

その理由はこの大会が文字通り最大の女流棋聖戦であり、『この大会でチャレンジマッチと一斉予選を勝ち上がれば、女流棋士になれる』という期待が、肩に重くのしかかってくる。

しかし、その壁は言葉にするのは簡単でも、越えるのは簡単ではなくて。

 

それぞれのヒロインにスポットが当てられた今作。熱い戦いが始終繰り広げられています。

 

↓次巻の感想はこちら

tokuro.hatenadiary.jp

 

ハイドラの告白 感想

※ネタバレをしないように書いています。

※前作のネタバレを含みます(前作の感想はこちら→プシュケの涙 感想 - 九工大生のメモ帳

たとえそうだとしても、愛しています

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 作者:紫村仁

あらすじ

美大生の春川は、新進気鋭のアーティスト・布施正道を追って、バイクにまたがって数時間。寂れた海辺の街にやってきた。

布施正道のアトリエがあるとされるその街で彼が出会ったのは、同じ美大に通う噂の由良であった。

彼もまた布施正道を追っているのだという。

これは不器用な人達の不格好な恋物語

感想

さて、プシュケの涙の続編ということで購入。プシュケの涙の終わり方からして続編はないだろうと勝手に思っていたわけだが、どういう訳だか続きがあるらしい。これは読むしかないだろう。

主人公は美大生の春川。これまた、凡人という名がよく似合う。これといった特徴の無い人物。

一方一緒に行動する由良は、変人の中の変人。しかし、顔だけは美人。

対照的とも言える二人は、布施正道を追いかけるという目的を抱き行動する。その布施正道がどこにいるのかを見つけ出すのが、前半、第一部となる。

布施正道は今どこにいるのか? 

布施正道とは一体どういう人物なのか?

それらの謎が解決に収束していく流れは、とても面白かった。

 

察していただけただろうか? 今回も二部構成となっている。第二部の主人公は……これ読んでて予測できる奴いないだろ、と思うくらい意外の人物であった。いや、本当に。ちょろっとしか出てないじゃん、と。

そこらへんの伏線が少し欲しかった気もする(あったんだけれども自分が見逃しているだけかも……)。

二部、つまりは後半はその主人公の絶望的とも言える恋愛物語だ。これが本当に絶望的すぎて泣きたくなる。どう絶望的なのかと言えば……ちょっと希望を見せてくるから厄介と言いますか、なんと言いますか……うん。恋愛偏差値の低い九工大生の俺には難しい話でした。ごめんなさい。

時系列的に言えば、一部と少し被っている。この観点から読んでも楽しめる話だった。

 

前巻を読んでいないと分からないということはないにしても、由良という人物についてと過去の出来事を知っていた方が楽しめることには違いない。

今回も一粒で二度おいしいという言葉がぴったりの作品だった。

 

小説の神様 感想

※ネタバレをしないように書いています。

小説は、好き、ですか?

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作者:相沢沙呼

あらすじ

学生にして作家デビューを果たした千谷一也。しかし、発表した作品は酷評で売上は振るわない。

そんな彼の前に現れた、同い年の人気作家 小余綾詩凪

二人は企画として持ち上がった企画として合作の創作に取りかかる。

物語を作る小余綾

文章を書く千谷

しかし、千谷は小余綾の重大な秘密に気がつく。

感想

自分は腐っても文藝部の部長であり、小説は大好きで、下手っぴながらも必死こいて小説執筆に明け暮れる毎日を送っている。

そんな小説が好きな人にこそ読んで欲しい本作。主人公は学生にして作家としてデビューした。小説を執筆したことのある人ならば一度は夢見ることだろう。その夢を若くして成し遂げた彼は、作品の売り上げの少なさとネット上に書き込まれる酷評の嵐に苦しむことになる。

自分の作品なんて……と卑屈になる彼。売上が全てだと数字理論を振りかざす彼の姿勢は作家として、いや人として正しいのだろうか。そんな彼が最後に選ぶ道は読んで確認して欲しい。

 

一方対照的に描かれていく小余綾詩凪という人間は、自分の作品が数字を得ることができていないとしても、待っている人はいるはずと幾度となく彼に告げる。

だから、作品を書いて欲しい。

合作も成功させたい。

彼女は何度も何度も……まるで自分に言い聞かせでもしているかのように。

彼女の抱えている秘密。その秘密という物は小説家にとっては、あまりにも残酷すぎるものであった。

小説の神様―果たしているのだろうか。このタイトルの真意を考えて読み進めていくともっと楽しめるかも知れない。

 

小説執筆という特殊な舞台上で繰り広げられる登場人物達の葛藤。言いたいことを言い合って、ぶつかり合っていく。

紡がれていく物語はあまりにもきれいで、美しかった。

小説が無性に書きたくなりました(書けるとは言っていない)。

なれる!SE2 基礎から学ぶ?運用構築 感想

※ネタバレをしないように書いています。

これまでのネタバレを含みます(一巻の感想はこちら→なれる!SE 2週間で分かる?SE入門 感想 - 九工大生のメモ帳

この主人公……できるっ!

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作者:夏海公司

イラスト:Ixy

ざっくりあらすじ

四月の地獄を乗り越えて、会社に馴染んできたある日。桜坂工兵は室見立華に、桜坂工兵の歓迎会(?)を開くよう命令される。

自身の歓迎会を自分で企画する桜坂工兵。

それは普通の飲み会になるはずだった……。

そんな中出会った同僚の姪乃浜梢

彼女はシステム運営担当、OS部であり、

SE部上司室見立華と犬猿の仲であった。

感想などなど

五巻くらいまで読み終えた本日。この作品が相当古い作品であり、十六巻で完結していることを知りました。年明けに決行しようと密かに計画している書店巡りが楽しみです。

さて、全巻では室見立華との出会いと距離が縮まっていく物語でした。

読んでいて思ったのは、主人公がめちゃくちゃ優秀であるということ。

徹夜で勉強したからと言ってシステムを不完全ながら構築する様は、正しくイケメンです。

 

今回はOS部とSE部の対立がメインとなります。

そのOS部の代表が姪乃浜梢。緩ーく可愛い感じの彼女。仕事に関しては非常に厳格といいますか……厳しいといいますか、とにかくSE部へのあたりが強い(その理由も描かれていきます。優秀すぎるが故の苦悩というやつですね)。

彼女の過去が描かれるわけですが、もはやホラーです。怖すぎます。

そこらへんは読んでからのお楽しみというわけで、どうぞ買って下さい。

 

主人公もそんな犬猿の仲の二人に挟まれて奮闘します。システムのことなんて分かっていないはずなのに、彼は機転を利かせて成功へと導いてきます。

この主人公……これは、惚れますわ。

 

↓次巻の感想はこちら

tokuro.hatenadiary.jp

 

終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?#2 感想

※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます(一巻の感想→終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? 感想 - 九工大生のメモ帳

残酷な現実を前に生きていく。

情報

作者:枯野 瑛

イラスト:ue

あらすじなどなど

妖精兵で或るクトリ達が《六番目の獣》との決戦に赴いて半年。

ヴィレムは未だ彼女たちの帰りを待っていた。

そんな時時代を担う妖精兵である少女・ティアットを連れ、11番浮遊島へ検査に向かったヴィルムは、そこで『決戦敗北』の報を受ける。

感想などなど

前巻では戦いに見送るという何とも良いところで終わっていた。「えぇぇ……まだまだこれからじゃないか」と思った人は自分だけじゃないと思う。クトリやアイセンなど生活を共にしていた仲間が死にに行こうとしていた。

そんな中でも、主人公だけが生きて帰ってきて欲しいと告げた。

それに答えようときっと戦場ではクトリ達が頑張っているのだろう。

一方、物語は島に残されたヴィレム側の視点で進んでいく。伝わってくる情報は断片的で、ただ待つことしかできない。

そんな日常が進む中、突如聞かされる『決戦敗北』

彼の心情は複雑だ。その感情は恋愛なのだろうか?

終末の世界。徐々と伝わってくる絶望感が個人的には堪らない。

 

相変わらずさりげなく描かれた伏線がすごい。冒頭で人類が滅亡する前の世界だったのだが、そのシーンもかなり大事になってくる。

本当に面白い。全巻読み終えた後、また読み返したいと思える作品。

この文章を書きながら、ネタバレをしないように頑張っている。しかし、いつか全巻読み終えた後にネタバレありでまとめたい。アニメも見なければ。