工大生のメモ帳

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賭博師は祈らない2 感想

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※ネタバレをしないように書いています。

※これまでのネタバレを含みます。

二人は互いに何を思うか

情報

作者:周藤蓮

イラスト:ニリツ

ざっくりあらすじ

街の賭場に目をつけられて、賭博師としての生活ができなくなったラザルスは、街を飛び出して帝都へのゆったりとした旅行に赴く。

しかし、そう上手くはいかない。予期せぬアクシデントによって立ち寄ることになった村で、とある事情により窮地に立たされた領主の娘 ”エディス” に出会う。

「ねぇ、ラザルス。私と結婚しましょ?」

さて、二人の旅路の行方とは……

感想などなど

さて、一巻最期、リーラの涙にもらい泣きした人もいるのではないでしょうか。

今回は旅に出る準備から始まります。

『踏める限りの正統な手順を踏め』

冒頭の一行なのですが、部長として活動していて身にしみて分かる言葉です。そして、この物語においても非常に大事になってくる言葉でもあります。

最期まで読んで、「あぁ、そういうことか」とこのブログを読んだ人が思ってくれると嬉しいです。

 

前回、ラザルスは自分の信念をねじ曲げてでも、リーラのために『勝ち』ました。それも、賭場を潰すほどの大勝ちです。

はっきり言ってしまえば、彼女のため、です。彼は彼女のためを思い、彼女のために行動しました。

それに対して、リーラはどういった感情を抱くのか?

今まで喉を焼かれ、大金を積まれて売買され、物として扱われてきました。そんな彼女に文字を教え、服を買い与え、ピンチの時には救いの手を差し伸べてくれる。

彼女は考える―自分に何ができるのか―その一つの答えを彼女は出します。

 

二人は互いに不器用ですが、確実に距離を詰め成長していきます。

賭け事もありますが、頭を使った頭脳戦と言うよりは経験則の技術のごり押し感がしました。それでも、リーラ、ラザルス、エディスが敵に挑む大賭博は手に汗握るものでした。三巻が楽しみです。

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