工大生のメモ帳

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ガーリー・エアフォース 感想

※ネタバレをしないように書いています。

美少女×戦闘機

情報

作者:夏海公司

イラスト:遠坂あさぎ

ざっくりあらすじ

 人類の前に突如として出現した謎の飛翔体、ザイ。

災厄を意味するその存在は桁外れの旋回能力と加速性能を持ち、人の感覚やレーダーの動きを妨害する電波を放出する。

それを前に人類の戦闘機は足下にも及ばなかった。

対抗するために開発されたのは、特殊なチューニングを施され、異次元とも言える高機動性を実現したドーターという兵器。操るのはアニマという操縦機構。それは少女の姿をしていた。

人類の切り札である一人のアニマ ”グリペン” と、空に恋い焦がれた少年 ”慧” の熱い物語が始まる。

感想などなど

戦闘機物の作品と聞いて、自分はアニメ「SHIROBAKO」に出てくる「第三飛行少女隊」を思い浮かべたが、この作品はどちらかと言えば「イリヤの空 UFOの夏」の方が雰囲気が近いように思う。(この二つの作品を知らない人は是非見て欲しい)

さて、物語は衝撃的シーンから始まっていく。

パイロットである慧の母が、晴れ舞台となる大きなエアーショウで空を優雅に飛ぶ最中、ザイがやって来て母の飛行機を容易く打ち落とす。

燃え上がり、四散する母の飛行機を前に、主人公は為す術なくただ呆然と立っていることしかできなかった。主人公の目の前で、母は死んだのだ。

その後も主人公の苦労は続く。エアーショウの行われていた中国から日本に帰るために船に乗り込むが、その船もザイの襲撃を受ける。

船の横に大きな穴が空き沈もうとしている。何とか避難船に乗り込むも、相変わらず空にはザイがいた。

そこを救ってくれたのが、今回のヒロインに当たるであろうグリペンが操縦する深紅に輝く戦闘機であった。

ここまでが物語の冒頭。物語の始まりである。

 

グリペン。人知を越えた機動性を持つザイと互角に渡り合う彼女たちは、お察しの通り人ではない。

しかし、見た目は可愛らしい少女である。

おっちょこちょいだったり、常識があまりなかったり、基地の外にはほとんど出ることができなくて、一日三時間から四時間ほどしか起きていられないとしても、逆立ちしようが何しようが見た目は人であった。

見た目だけではない。

ラーメンがおいしいと舌鼓を打ち、海を見て「きれい」だと言葉を漏らす。

彼女のことを「兵器」と呼んでいた慧の心境はどうなっていくのか?

 

この主人公、ただ者ではない。

チートというほどでもないが、明らかに子供にできることではないことをやってのける。イケメンという言葉がしっくりくる。

その行動は一体誰を思っての行動なのかは、これまでの文脈から察していただきたい。

 

負けヒロイン臭漂う幼なじみも可愛い。グリペンも可愛い。

正しく美少女×戦闘機のラノベだった。

 

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